唐津市が引き上げた沈没船=唐津市湊の湊浜漁港

 無許可係留船や沈没船が問題となっている唐津市湊の湊浜漁港で新たな沈没船が見つかり、唐津市が2日、市費で引き揚げた。昨年1月の調査で無許可係留船が確認されて以降、沈没船が発見されるのは2隻目で、市が引き揚げたのは初めて。

 市水産課によると7月27日、市と地元漁協が漁港を巡回中に沈没船を確認した。所有者は福岡県内の男性で、沈没前から判明していたが、連絡は取れていないという。同課は「このままにしておくと、油の流出や漂流で他の船に被害が出る。漁港管理者として引き揚げを判断した」としている。沈没船は漁港に引き揚げられたままの状態で、今後は所有者と接触し、引き揚げ代の請求や船の処分、撤去を求めていくという。

 湊浜漁港では、昨年1月の市調査で無許可係留船が44隻あることが判明した。所有者が分かった船については、係留の申請をするか撤去をするかの意思を確認していた。昨年6月まで2年以上放置されていた沈没船は、所有者とみられる人物が引き揚げている。

 現在、漁港には9隻の無許可係留船が確認されている。ほとんどが所有者と連絡が取れておらず、所有者不明の船もあるという。同課は「今後も所有者の特定と接触を続けるしかない」としている。(中村健人)

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