杵藤地区広域市町村圏組合消防本部管内の消防署で、2回目の新型コロナウイルスワクチン接種を終えた署員のクラスター(感染者集団)が発生したことについて、感染症学が専門の青木洋介佐賀大医学部教授は「緊密な集団だから起きた極めて例外的な事例」と指摘する。その上で、ワクチンには発症や重症化の予防効果があることを挙げ「ワクチン接種をためらわないで」と呼び掛けている。

 2日までに感染が確認されたのは武雄消防署の8人と同居の家族1人、嬉野消防署1人、白石消防署1人。消防署員10人は20~40代で、3~5月にワクチン接種を2回受けていた。

 厚生労働省予防接種室は一般論として「ウイルスの感染力の強さ」や「何らかの理由でワクチンの働きが低下した」といった可能性を挙げる。ワクチンには高い予防効果があるものの、接種後も手洗いなどの対策は必要と説明している。

 厚労省コロナ対策推進本部は、2回接種終了後、一定の期間をおいてのクラスター発生は「統計を取っておらず、把握していない」と話している。(石黒孝)

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