JR九州は3日、2022年4月1日から在来線特急の特急料金を値上げすると発表した。新型コロナウイルスによる鉄道の利用者減少に伴う措置。博多―佐賀では大人の片道利用で自由席が2130円、指定席が2660円と、共に160円の値上げとなる。自由席料金の値上げは、消費税率引き上げに伴う改定を除くと、1987年4月の国鉄民営化以降で初めて。

 自由席料金は営業キロ数に応じて値上げ額が異なり、値上げ率は2~6割。最大は25キロ以内の61%で、190円増の500円となる。博多―佐賀は値上げ率が最低の19%で、160円増の1000円となる。平均で約4割の値上げとなり、近距離や遠距離で値上げ率が高い設定となっている。指定席は、ゴールデンウイークや夏休み、年末年始などの繁忙期にさらに200円上乗せする。

 主要区間に設定している「2枚きっぷ」「九州ネットきっぷ」などの各種割引切符や特急定期券「エクセルパス」は据え置く。

 コロナ禍による業績悪化を受け、JR九州は4月にも割引切符の大規模な廃止や値上げに踏み切っている。博多―佐賀(自由席)の「2枚きっぷ」は200円値上がりして2500円となっている。特急回数券の販売も博多―佐賀を含む8区間で7月末に終了した。

 JR九州が同日発表した2021年4~6月期の連結決算は、鉄道収入の緩やかな回復やマンション販売収入の増で、純損益は9億円の黒字だった。ただ鉄道旅客運輸収入は、196億円と四半期決算を公表し始めた2010年度以降で過去2番目の低水準。特急料金の値上げについて「交通ネットワークの維持のためご理解いただきたい」と話す。(大橋諒)

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