まちバスを下りて買い物に向かう利用者=大町町のスーパートライアル

2021年3月31日付の記事

 大町町は4月から、コミュニティーバス「まちバス」を運行する。乗客9人が乗れるワゴン車で、東西ルートは週3日、南北ルートは週2日、それぞれ3往復する。買い物や通院など、暮らしを支える町民の“足”が走る。(2021年3月31日の記事)

 

 「買い物に連れて行ってくれていた娘は妊娠して頼めなくなったし、夫も病気で運転できない。だから週に2、3回は乗るよ。本当に助かってる」。大町町内のスーパーで肉や豆腐を買い込んで「まちバス」に戻ってきた女性(73)はありがたがった。車内の人たちも「友人に世話にならず、好きな時に外出できる」「以前はタクシーだったから金銭的に助かる」と笑顔を見せた。運行開始から4カ月。評判は上々だ。

 まちバスはお年寄りや車などがない人に交通手段を提供しようと4月から運行を始めた。火、水、金曜日運行の東西ルート、月、木曜日運行の南北ルートがあり、ジャンボタクシーが1日3往復する。所要時間は45分程度、運賃は100円。平日の運行で、土日祝日と年末年始は運休する。タクシー会社に年間700万円余りで運行業務を委託している。

 町企画政策課によると、開始から3カ月間の利用者は4月が484人、5月は大型連休の運休などで295人に減り、6月は4月と同じ484人だった。6月の1便あたり平均利用者は3・6人で、町は「4人を想定したいたので少し少ないが、運行をサポートしているコンサルからは他の市町より多い方と聞いている」とし、まずまずのスタートと言えそうだ。

 運行時間は午前9時半から午後5時ごろまで。町役場や町公民館、JR大町駅、商店街、順天堂病院、スーパートライアルなどに停車する。スーパーなどで45分から1時間程度滞在できるダイヤになっている。

 停留所別の乗降者はスーパーが最多の1056人で、病院関連や役場、温泉入浴施設などがのある場所が200~100人台で続く。利用時間帯は午前9時台が最も多く、午後4時台に比べて4倍超に上る。

 利用者からは「買い物の時間を長くして」「出発前の店内アナウンスがほしい」と買い物に関する要望が多いという。路線バスと同様に介助はできず、運転手から「荷物を持つなど手助けができないことが気の毒。利用者にも分かっていてほしい」との声も上がる。

 町は「今は実証運行。10月からの本格運行に向け、利用状況の分析や区長会を通じたアンケートなどで運行の課題を把握したい」と話す。(小野靖久)

 

 あの時話題になったあのこと、あの人はそれから…。以前に掲載した記事の「その後」をリポートします。随時掲載。

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