佐賀県内で、若年層の新型コロナウイルスの感染確認が目立ち始めている。「第4波」と位置付けられていた4月は、県内の感染者数に占める10~30代の割合は44%だったが、7月は26日時点で半数超の54%まで増えた。県健康増進課は「中等症になる割合も増えている。しっかりと感染予防を」と呼び掛けている。

 県健康増進課は「20~30代の夫婦が感染し、その子どもに感染が広がるケースが散見される」と指摘する。4月は、中等症以上の患者に占める10~30代の割合は3%だったが、7月は12%と増加傾向にある。

 4月の感染者を年代別で見ると、10~39歳が44%、40~64歳が40%、65歳以上が13%で、幅広い年代に及んでいた。感染者が増加した5月は、65歳以上の割合は20%に増えた。

 県内では2回目のワクチン接種を終えた65歳以上の接種率が7月25日時点で78・3%に上り、岐阜県と並んで全国で最も高くなっている。こうした接種の進展を背景に、高齢者の感染割合は減少し、7月は5%にとどまっている。

 第4波ではクラスター(感染者集団)が散発し、感染者数を押し上げていたが、6月中旬以降は発生していない。重症者や死者も6月中旬以降、ゼロが続いている。県健康増進課は「重症化しやすい高齢者へのワクチン接種が進んだことが要因の一つ」とみている。

 若年層へのワクチン接種に関しては「あくまで希望する人向けだが、高齢者と同様に接種が進めば感染拡大防止が期待できる」と話している。(岩本大志)

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