武雄市のふるさと納税の返礼品発送が遅れている問題で、市は30日、返礼品の牛肉は数量を確保できるめどがついたものの、米の確保は困難との見通しを市議会全員協議会で明らかにした。ふるさと納税業務を委託している会社に対して業務の打ち切りを伝えるとともに、未発送分の業務委託費を業務不履行で、返還を求める方針を示した。

 市企画政策課によると、佐賀県産和牛(1・2キロ)と県産和牛を含む牛肉(1・6キロ)は、交渉中の新たな返礼品納入業者を通じて確保の見通しが立った。2020年度産さがびより(15キロ)は、寄付額の3割以下の3千円で調達できる業者が見つかっていない。

 市は議会側に、米の確保について(1)数量を15キロから減らして発送する(2)補正予算を組んで購入する(3)寄付金を返還する-などの選択肢を示した。これに対して議員からは「量を減らして発送すれば寄付者が納得しない」「返礼品購入のための補正予算は認められない」といった意見が出た。

 市は限度額を超えた返礼品を送れば、総務省からふるさと納税事業が2年間できなくなるペナルティーが科される恐れも報告した。ふるさと納税の運営については当面、委託会社を決めずに直営で運営する方針。

 小松政市長は30日に総務省を訪れて経緯を報告し、現状を説明した。(澤登滋)

【関連記事】
このエントリーをはてなブックマークに追加