ついに始まった東京オリンピック、怒濤(どとう)のメダルラッシュで多くの方がテレビに釘付けになっていることと思います。自国開催であまり寝不足にはなりませんが、仕事中にそわそわしているのは私だけではないはずです。さて、何かオリンピックにちなんだ泌尿器科の話題はないかと探しましたが、オリンピックに伴う祝日の移動の影響の話と、トイレのピクトグラムの話くらいしかめぼしいものがありませんでした。今回は後者を取り上げたいと思います。

 ピクトグラムとは、絵文字や絵単語とも呼ばれる、情報や注意を促すための視覚記号です。オリンピックでは競技のピクトグラムがたくさんデザインされており、今大会は開会式で白や紺のタイツを着て行われたパフォーマンスが話題になりました。

 ピクトグラム自体は、1931年に旅行者のために公共サインがデザインされたという記録があるようですが、1964年の東京オリンピックで競技や施設用のピクトグラムが多く製作されました。そして、当時このプロジェクトを仕切った方が、社会還元を意図してすべてのピクトグラムの著作権をデザイナーに放棄させたことで以降のオリンピックにも継続的に採用され、進化・発展して世界的に普及していきました。

 トイレのピクトグラムについては、以前はW.C.という文字だけで表現されていたのが、前回の東京オリンピックの際に男女が並んだシルエットのデザインになり、現代まで進化しているのだそうです。

 開会式で競技のピクトグラムが50もあること知り、競技種の多さもさることながら、ピクトグラムの意図を考えるのもまた楽しむ要素のひとつになりました。がんばれNIPPON! がんばれ世界中のアスリート! そして8月9日(月)は振替休日で多くの医療機関がお休みです。お間違いのないよう!

(なかおたかこクリニック院長 中尾孝子)

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