県フレッシュミズの主張コンクールで最優秀賞に輝いた白濱美智子さん=佐賀市のホテルグランデはがくれ

■発表要旨

 島根県で育った私が白石町に嫁いだのは、今から22年前のことです。実家は非農家で私自身も美容師をしていたので、嫁ぎ先が大規模な専業農家だと聞いても、どれほど大変な仕事か知る由もなく「やった! 新鮮な野菜や果物が毎日食べられる」と喜んでいました。

 佐賀にきて結婚式を挙げ、間もなく子宝にも恵まれ、4世代同居の生活が始まりました。そのうち私も、農作業を手伝うようになりました。全てが初めての経験で大変というより驚きの方が多かったような気がします。

 徐々に地域にも慣れていきました。大きかったのは、育児サークルでのママ友たちとの出会いです。彼女たちの後押しと、家族の理解のおかげで13年前に美容室を自宅の敷地に建てました。たった1席しかない完全予約制の美容室で、店名を「DanDan」としました。島根県の方言で「ありがとう」という意味です。

 13年たった現在でも、JAを退職し専業農家となった夫と、イチゴのシーズンには朝晩の収穫やパック詰めをしたり、農繁期は美容室を休んで田植えをしたりと、美容師と農業の二足のわらじで頑張っています。

 フレッシュミズに出会ったのは、5年前です。発足した「有明支所すずらん会」は13人。皆さん年齢も近く話も合い、打ち解けるのに時間はかかりませんでした。会では、ソーセージ作り体験やマナーアップ講習会、マクロビ料理教室など、個人では経験できない多彩な活動を行っています。

 先日は、白石地区で“仲間作り運動″の一環として「マルシェ」も開きました。どうやって人を集めるか。みんな、未経験の企画に四苦八苦です。しかし、そこはさすがフレミズパワー! ママ友のつてを頼ったりSNSを駆使し、20ものブースを集めることができました。私も「ヘアアレンジ」コーナーを出店しました。多くの人に来てもらい、ママ友たちのふれあいの場になりました。

 近年、UターンやIターンで、白石で農業をする人も増えています。知り合いがいない地で、心細い思いをしている人がいないか心配です。私の目下の目標は、新規就農の人に声かけし、「すずらん会」で一緒に活動することです。右も左もわからなかった私が、たくさんの仲間と出会い地域に解け込めたように、ご縁をつなぐお手伝いをしていきたいと思います。

 早いもので、嫁いでからの方が長くなってきました。私が、ここまで成長できたのも家族やたくさんのママ友たちのおかげです。私を取り巻く全ての方々へ感謝をこめて、この言葉を贈りたいと思います。「だんだん」。

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