髪の毛の色や癖を学校に申し出る「地毛申請」を昨年度末でなくすなど、見直しが進む県立学校の校則。佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)で意見や疑問を募ったところ、多様性を尊重する時代の流れを踏まえた見直しを歓迎しながらも、変更内容の周知不足を指摘したり、必要な校則までが見直される懸念を示したりと、さまざまな声が寄せられた。校則はどうあるべきだろうか―。

 「人権が尊重されてよかった」。神埼市の40代女性は、県立学校の校則から地毛申請の項目がなくなったことを歓迎した。頭髪に関しては、さらに踏み込んだ緩和を求める意見が多数寄せられ、特に多くの学校にある「前髪は眉上」とする規定については「細かすぎる」(40代男性・佐賀市)という声が目立った。

 理容師という佐賀市の40代男性は、頭髪の規則について「清潔感や奇抜にならないことが目的では」と推測した上で「頭の形も髪質も一人一人違い、校則の範囲内で切るのが難しい生徒もいる」と指摘する。「学校側と髪を切る側の連携が必要では」と提言した。

 先生の間で校則が十分に共有されていないなど、運用に対する不満もあった。県立高に次男が通う鳥栖市の40代女性は「頭髪検査で前髪を押さえられて眉に掛かり不合格とされたが、翌日に別の教師の検査では合格だった」と、教師によって異なる対応を疑問視。「文字化されていない規則がある」(60代女性・小城市)、「高校から変更の連絡がなく保護者は知らないまま」(40代女性・佐賀市)といった意見もあった。

 高校よりも「中学の校則が厳しい」という意見も。小城市の60代女性は「高校の校則に合わせて中学生を指導しているように思う。高校が変われば中学校も変わる」。子どもたちの進路を見据え、中学、高校を含めた社会の一体的な取り組みの必要性がうかがえる。

 一方で「ブラック校則」という言葉が独り歩きすることで「全ての校則が悪いような印象を与えている」との指摘もあった。唐津市の40代男性は「学校で基準を設けてもらい、親にとっては、ある意味で助けになっていた面もある。必要なものまで見直されてしまう気もする」と懸念を示した。(志垣直哉)

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