ふるさと納税の返礼品の発送遅れに関し、現状を説明した武雄市の小松政市長=市役所

 武雄市のふるさと納税の返礼品発送が遅れている問題で、小松政市長は27日の定例会見で「9月中旬までに発送を終えたい」との意向を示した。遅延を引き起こした返礼品納入業者に代わる業者の選定が難航しており、実際に9月中旬までに発送できるかどうか見通しは立っていない。

 市は、遅延を引き起こした佐賀市の業者の業務を19日で停止した。代わりの納入業者を募集したところ、県内外の数社から問い合わせはあったが、決定していない。8月末から9月中旬までに発送を完了する点や、返礼品として送る米や肉の数量を確保することが難しいと説明している。

 企画政策課によると、発送が遅れている返礼品は27日現在、寄付件数5万6470件のうち約半数の2万6848件に上る。内訳は(1)2020年度産さがびより(15キロ)が寄付件数1万9482件に対して1万1915件(2)佐賀県産和牛(1・2キロ)が3万3944件に対して1万3869件(3)県産和牛を含む牛肉(1・6キロ)が3044件に対して1064件。

 発送遅れを公表した後の17日から23日にかけて、小松市長名でおわびと現状を説明する文書をメールや郵送で送った。市によると、納税額の返還を求める問い合わせが数件届いたが、修正申告の手続きが煩雑なため、実際に請求した人はいない。返礼品についても、品物の変更は行わない方針としている。小松市長は会見で「新たな納入業者を探し、一日も早く返礼品を届けることに全力を挙げる」と話した。(澤登滋)

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