四回に先制し、喜びに包まれる東明館高の応援席=佐賀市のさがみどりの森球場

 最後の打者をショートゴロに打ち取った瞬間、一塁側スタンドではチームカラーのブルーのメガホンが打ち鳴らされ、夢に見た甲子園への切符に喜びを爆発させた。25日にさがみどりの森球場(佐賀市)で開かれた全国高校野球選手権佐賀大会決勝で、東明館(三養基郡基山町)が佐賀北(佐賀市)を下した。県内有数の私学の進学校が初めてたどり着いた夏の頂点。客席から惜しみない拍手が送られた。

 コロナ禍で2年ぶりとなった甲子園を懸けた佐賀大会の決勝戦。感染対策のため、例年なら見られるブラスバンドの姿はなく、録音された応援曲がスピーカーで流された。マスク姿の生徒らは声援ではなく、拍手やメガホンをたたいて選手を鼓舞した。

 試合は序盤から得点圏に走者を背負う緊迫した展開に。野球部保護者会長の出田大介さん(47)は「いつも通りしっかり守っている。粘ってチャンスを待って」と力を込めた。

 四回に好機が訪れる。窪山祥悟選手の中前適時打などで2点を挙げた。先制打を放った窪山選手の父裕樹さん(47)は「2年半の努力の結果の一本。どんな場面でも仲間の期待に応えられるようなプレーを続けて」と目を細めた。

 五回以降もピンチが訪れるものの、堅い守備で切り抜けた。決勝の大舞台を完封で締めくくった主戦・今村珀孔投手の父憲仁さん(42)は「周りの選手の守備に助けられた結果。甲子園でも楽しんで力を出し切って」と期待した。

 黒木忠好校長は「重圧があっただろうに素晴らしい結果。自信を持って甲子園に臨んでほしい」とエールを送った。(瀬戸健太郎)

【関連記事】
このエントリーをはてなブックマークに追加