シシリアンライスなどを提供する料理店「ホームキッチン minami」を開店した田中みなみさん=東京・三軒茶屋のサンタワーズA2階

 佐賀県小城市出身の田中みなみさん(34)が、新型コロナウイルスの緊急事態宣言下の東京・三軒茶屋で佐賀県産食材を扱う料理店をオープンした。ご当地グルメ「シシリアンライス」もメニューに加え、「佐賀の魅力を伝えられる店にしたい」と話す。県産酒も提供予定で、「早く感染状況が落ち着いてほしい」と願う。

 店名は「ホームキッチン minami」。ゴボウサラダや煮物、なすの揚げ浸しなど、家庭料理のおばんざいを日替わりで作る。から揚げやシシリアンライス、おばんざいの定食も提供する。1品300円から。

 田中さんは小城高卒業後、名古屋市の大学に進学。在学中から飲食店で働いた。共働きの家庭で育ち、「子どものころから料理を作り、おいしいと言われることに喜びを感じていた」。自分の店を持ちたいという思いが強かった。

 上京後はアパレル会社などに勤務した。今年3月に仕事を辞め、開店に向け本格的に準備を始めた。緊急事態宣言下での開店となり、メニューは当初予定より減らした。佐賀県の酒も仕入れているが、宣言期間中のため提供していない。政府や都の要請に応じて営業している。

 地元を離れて佐賀県の魅力や食材の豊かさを実感するようになったといい、郷土への愛着は増している。「シシリアンライスは東京ではあまり知られていないので、『これ何ですか』とお客さんから聞かれると思う。会話のきっかけになればうれしい。もっと佐賀をPRしたいので、お酒も出せる日常に早く戻ってほしい」と話す。

 店は三軒茶屋のサンタワーズA2階。8月の営業は火、木、土、日の週4日間。平日はランチも提供する。問い合わせは田中さん、電話080(7945)7637。(山口貴由)

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