メインプレスセンター内にあるピザやハンバーガーなどの販売店に列をつくる海外メディア関係者ら=22日、東京都江東区

 東京五輪を取材する国内外のメディアの拠点、メインプレスセンター(MPC)に、イスラム教の礼拝室や戒律に従った「ハラル」料理が準備されておらず、ムスリム(イスラム教徒)から不評を買っている。大会コンセプトの一つは「多様性と調和」だが、五輪招致時のスピーチでアピールした日本の「おもてなし」に疑問符が付きそうだ。

 「イスラム教徒は歓迎されていないと感じた。日本政府に文句を言いたい」。レバノンから初めて来日したフリーの写真家ワダド・ハチチョーさんが不満を訴えた。

 「食堂に行ってもハラル料理は見当たらないので、MPCでは何も食べずにコーヒーばかり飲んでいるの。案内板の言葉は日本語や英語ばかりで(国連の公用語でもある)アラビア語は全く目にしない」

 イスラム教は1日5回の礼拝を定めているが、MPCに礼拝室はない。東京五輪・パラリンピック組織委員会は取材に「MPCで特定の宗教にのみ対応する施設は設けていない。多目的ルームを男女別に準備している」と回答した。ハラル料理について、MPCのスタッフは「申し訳ないが食事配達サービスを利用してほしい」と話した。

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