イタリア戦で初登板した藤田=横浜スタジアム

 日本―イタリア 6回、藤田が3ランを放つ=横浜スタジアム

 日本―イタリア 6回、3ランを放ち、上野(右端)、後藤(左奥)らに迎えられる藤田(16)=横浜スタジアム

 日本―イタリア 6回、3ランを放った藤田(手前)を笑顔で迎える後藤(左から2人目)、上野(右端)ら日本ナイン=横浜スタジアム

 1次リーグで日本はイタリアに5―0で快勝し3連勝とした。25日のカナダ戦に勝てば、2位以内が確定して決勝進出が決まる。

 日本は四回に山本(ビックカメラ高崎)の2ランで先制し、六回に藤田(佐賀女子高出身、ビックカメラ高崎)の3試合連続となる3ランでリードを広げた。藤田、後藤(トヨタ自動車)の継投で得点を許さなかった。イタリアは3連敗。

 米国もメキシコを2―0で退けて3連勝した。メキシコは3連敗。カナダはオーストラリアを7―1で下して2勝1敗とし、オーストラリアは1勝2敗。

 

■「流れ変える一打を打てる」

 投打「二刀流」の藤田のバットが止まらない。2―0の六回1死一、三塁で勝利を決定付ける3ランを放った。初戦から3試合連続の本塁打で、チームを1次リーグ3連勝に導いた。

 大会3試合目で、待ち焦がれた投手としての出番がやってきた。DP(指名選手)兼投手で一回から登板。二回まで無失点で切り抜けたものの、三回の先頭打者に二塁打されたところで交代を告げられた。

 打撃の調子は絶好調だが、投手としては状態を不安視されていた。7月9日のメキシコとの練習試合で8失点。チーム最年少の20歳の後藤が存在感を増す中、自らの立場は厳しくなっていた。

 ただ、片方の調子が悪くても、挽回するチャンスがあるのが二刀流の魅力だ。藤田自身も「打たれても打ち返せるのは、自分の強さだと思っている。チームの流れを変える一打を自分は打てる」と矜持(きょうじ)をのぞかせる。

 佐賀女高から太陽誘電に入団した当初、投手では鳴かず飛ばずだった。打者の起用が増える中で、首脳陣に「投手だけやります」と直訴。投手失格の瀬戸際に追い詰められながら、実力で自分の居場所をつくり、唯一無二の武器を手にした。

 投手として本来の力が発揮できなくても、打線をけん引しているのは紛れもなく藤田だ。25日のカナダ戦で勝利すれば、26日の1次リーグ最終戦を待たずに決勝進出が決まる。【共同】

 
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