和解を目指して署名への協力を呼び掛ける漁業者の平方宣清さん(右から2人目)=鹿島市内の体育館

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防排水門を開門する確定判決の効力を争う訴訟に関する学習会が24日、鹿島市内で開かれた。国との和解に向け漁業者の平方宣清さん(68)=藤津郡太良町=が、開門調査を含めた話し合いに応じるよう農水省に求める署名活動への協力を呼び掛けた。

 学習会には開門派の弁護団が出席し、福岡高裁が示した「和解協議に関する考え方」について解説した。馬奈木昭雄弁護団長は「紛争解決への議論を促す裁判所の提案に、国が応えないことはあってはならない」と指摘した。

 平方さんは「有明海の恵みは地域を潤してきたが、タイラギやアサリ、クルマエビの漁獲は消え、漁業者の生活は困窮している」と訴えた。署名は有明海沿岸地域の再生を掲げ、佐賀など沿岸4県を中心に地域住民らへ呼び掛ける。学習会は市民有志が開き、約50人が参加した。(中島幸毅)

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