佐賀県での聖火リレーの最終走者を務めた吉岡徳仁さん(2021年5月10日夜、佐賀市の県立博物館・美術館前広場)

 東京五輪の聖火リレーのトーチをデザインした佐賀市出身の吉岡徳仁さんが、開会式に合わせ佐賀新聞社にコメントを寄せた。

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 私が聖火リレートーチのデザインを通して表現したのは、被災地の方々の「心の復興」と世界の平和への願いです。

 トーチのデザインを始めた2015年当時は、震災の影響でまだまだ大変な状況でした。被災地の方々に少しでも前向きになっていただけるようなトーチを作りたいという想いで取り組んでいました。

 このトーチの素材には、東日本大震災の被災地で役目を終えた復興仮設住宅のアルミニウムを再利用し、被災地の復興への想いを込めました。また、このトーチでは、炎をデザインすることにも挑んでいます。桜の五つの花びらから放たれる五つの炎は、中央で融合して一つになります。世界がひとつになるようにと平和への願いを込めています。

 現在、世界は大変な状況ですが、1日も早く平和な日常が戻ることを願うとともに、聖火が皆さまの希望の炎になればと思っています。

 オリンピック・パラリンピックは、たくさんの人の想いを乗せた、さまざまな意味を持つものだと思います。大変な状況下での大会になりますが、振り返った時に皆が良かったと思える大会になることを願っています。

 (選手は)オリンピック・パラリンピックに向けて、さまざまな挑戦をされてきたことと思います。皆さまのエネルギーと情熱が光を放つことを祈っています。

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