準決勝・佐賀北―佐賀商 佐賀北の主戦荒谷紘匡=佐賀市のさがみどりの森球場

 こつこつと辛抱強くボールを転がし、決勝への道を切り開いた。佐賀北は犠打で広げた好機を生かし、宿敵・佐賀商をはね除けた。本村祥次監督は「(今のチームで)一番北高らしい試合ができている」と目を細めた。

 初回、四球で出塁した1番中村一翔を、2番千々岩颯太が犠打で送り1死二塁の好機をつくった。打席には今大会4割6分1厘と気を吐く3番笹山宗悟。「自分がしっかり決める」。変化球に的を絞り、2球目の狙い球を強打すると、打球は左翼手の頭上を越え、貴重な先制点につながった。

 さらに2―1で迎えた四回、内野安打で出塁した稲富悠人が犠打で二塁へ進み、後続の内野ゴロの間に三塁へ。続く9番中村朔汰郎は「塁に出ることが自分の仕事」と、低い打球を意識し、この回二つ目の内野安打で中押しの1点を挙げた。

 佐賀北はこの試合で長単合わせ13安打5得点。6本の犠打のうち5本を得点に結びつけた。指揮官は「バントで得点圏に進め、チャンスで1本というパターンにうまく持ち込めた」とたたえた。

 投げては主戦荒谷紘匡が、佐賀商打線を5安打に抑え、三回以降は1度も三塁を踏ませなかった。最後に投じた114球目。134キロの「ベストボール」(上戸博史捕手)できっちり試合を締めくくった。

 決勝の相手は第1シードの東明館。今春の県大会準決勝では4点差で涙を飲んだ。リベンジに燃えるナイン。夢は手の届くところまで来た。(草野杏実)

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