『さいごの本やさん』の長い長い終わり

もしも本に心があるのなら

 幸本書店は3代続く町の本屋さんです。
 地元の人々に愛されていましたが、3代目店長が亡(な)くなったことで閉店(へいてん)することになりました。閉店フェアを行っていると、店長に幸本書店のすべての本を任(まか)されたという高校生の男の子、榎木(えのき)むすぶが現(あらわ)れます。彼(かれ)は不思議なことに、「本の声」が聞こえるというのです。書店員の円谷水海(みなみ)は疑(うたが)いながらも、彼が聞いた本の声を頼(たよ)りに、本と人とを繋(つな)いでいきます。それはやがて、亡くなった店長の死の真相へと繋がっていくのでした。
 もしも本に心があるのなら、彼らはどんな気持ちでいるのでしょうか。本と人との大切な思い出が詰(つ)まった、切ないけれどどこか温かい物語です。
 幸本書店に来るお客さんは、みんな自分にとっての大切な一冊(さつ)を持って来店します。お客さんが持ってくる本の中には、実在(じつざい)する本がいくつか登場します。気になった本を探(さが)して読んでみるのも面白(おもしろ)いかもしれません。
(司書ネットワーク課 剣菱可菜)

 【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽きみが、この本、読んだなら ざわめく教室編
 戸森 しるこ ほか/作(さ・え・ら書房)
▽教室に並んだ背表紙
 相沢 沙呼/著(集英社)
▽活版印刷三日月堂1~6
 ほしお さなえ/著(ポプラ社)

 【図書館へ行こう】
 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。

このエントリーをはてなブックマークに追加