日本―南アフリカ 後半、クロスに飛び込みゴールを狙う林(左端)=味の素スタジアム

 東京五輪のサッカー男子の初戦・南アフリカ戦で、J1サガン鳥栖のFW林大地選手(24)が先発出場を果たした。「日の丸を背負って戦いたい」。その夢をかなえたストライカーは、ユニホームをサガンブルーから侍ブルーに換え、何度もゴールに迫った。

 闘志と力強いプレースタイルから「ビースト」(野獣)の異名をとる。ワントップの位置に入ると、前線から体を張ったポストプレーで好機を演出した。前半34分にはクロスに飛び込み、左足でゴールネットを揺らしたが、判定はオフサイド。後半11分にもクロスを合わせたもののGKの好守に阻まれ、後半27分に交代した。

 夢舞台に立つまでの道のりは平たんではなかった。2020年に大阪体育大からサガン鳥栖に加入するまで、ユニバーシアードを除き、世代別の日本代表に選ばれた経験はなかった。

 それでも昨季リーグ戦で高い決定力を見せ、大卒ルーキーながらチーム最多の9得点を挙げ、ストライカーとしての評価を高めてきた。6月のU-24代表18人の選出から漏れたものの、新型コロナウイルス対策で登録枠が22人に増えると、正式なメンバーに昇格。ひたむきな練習姿勢でチームメートや監督の信頼を勝ち取り、大事な日本の初陣で先発を任せられた。

 「母国で代表のシャツを着て試合に出ることは大きな責任がある。使ってもらうのは幸せなこと」と喜びをかみしめた林選手。「強豪を倒さないと上には行けない。しっかりたたきたい」と25日の次戦、メキシコ戦でのゴールを誓った。(東京五輪担当・山口源貴)

 
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