日本―オーストラリア 4回、藤田が2ランを放つ=福島県営あづま球場

 新型コロナウイルスの逆風を、吹き飛ばすような会心のホームランショーだった。東京五輪の事実上の開幕を告げたソフトボール競技。世界の注目を集めた一戦で、佐賀女子高出身の内藤実穂選手(27)と藤田倭選手(30)の一振りが、日本代表の初陣に勝利を呼び込んだ。

 1-1の同点で迎えた三回2死二塁。内藤選手が振り抜いた打球は、センターの頭上を越え、無観客のスタンドに吸い込まれた。勝ち越し2ランに沸くベンチに、何度も拳を突き上げて応え、ダイヤモンドを回った。「緊張はなくリラックスして自分の打撃ができた」。重圧のかかる初陣で大会1号を放ち、強心臓ぶりを発揮した。

 3-1で迎えた四回には、投打の“二刀流”でチームを引っ張る藤田選手が、豪快な一撃で軽々と左翼越えの2ラン。初陣のマウンドは上野由岐子投手に譲ったが、バットでその力を見せつけた。感染対策のため無観客での開催となったことに藤田選手は「本当に残念だけど、このグラウンドに立てるだけでもうれしかった」とコロナ下での大会開催に感謝した。

 試合の前日には、高校時代の恩師・津上さおり監督から「倭の勝ち負けに関係なく味方だから」と、電話で背中を押してもらったことを明かし、後輩・内藤選手とそろっての活躍については「2人とも(本塁打を)打ててうれしい。次はピッチングでマウンドに立ちたい」と投打での活躍を誓った。

 「佐女子」コンビが金メダルへ向けて好発進した。(東京五輪担当・山口源貴)

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