オンライン面会で五輪に向けて抱負を述べた濱田真由選手(中央)と父親の康二さん(右)、山口祥義知事=20日、県庁

オンライン面会で五輪に向けて抱負を述べた濱田真由(画面左上)=佐賀県庁

 テコンドーの日本勢で唯一、五輪の舞台を知る―。3大会連続出場となる、女子57キロ級の濱田真由選手(27)=佐賀市川副町出身、ミキハウス=は「久しぶりに世界の人たちと試合ができるのが楽しみ。一戦一戦、最後まで粘り続けて戦いたい」と第一人者の覚悟を秘める。

 西川副小1年から競技を始め、174センチの長身から繰り出す押し蹴りを得意とする。弱冠18歳で初出場した2012年ロンドン五輪は、5位入賞を果たした。15年に日本選手初の世界選手権制覇。マイナー競技に大きな注目をもたらした。翌16年のリオデジャネイロ五輪では、股関節を痛めた影響もあり9位に終わった。自信もあっただけに大きなショックを受け、「しばらくは何もしたくなかった」

 栄光と引き換えに試練が襲い掛かったが、当時拠点にしていた地元の道場の子どもらに背中を押された。「佐賀県の方々のサポートは大きなものだった」。東京五輪を見据えて、長年痛みを抱えていた股関節を19年に手術。約2カ月の入院中は精神面のリフレッシュに充てた。「煮詰まったものが溶けた」。長いリハビリを経て臨んだ20年2月の代表選考会。実践的な練習を再開してわずか3カ月だったが、3度目となる代表の座をつかんだ。

 1人で参加したリオ五輪とは違い、今大会は濱田選手を含む男女4人が出場する。1年の延期期間も「チームで長期間の合宿ができたのもよかった」。試合1カ月半前からは、弟の一誓さんがトレーニングパートナーとして東京入り。精神的にも支えられ「ここ最近は動けていて、いい調整ができている」と気合十分だ。

 21日に選手村入りし、25日の決戦に備える。「仲間とともに力を合わせて戦い抜きたい」。4年前にはなかった心強さも感じ、集大成のコートに立つ。(西浦福紗)

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