準々決勝・神埼清明―佐賀商 5回裏佐賀商1死一、三塁、9番原晴之が左前適時打を放つ=佐賀市のさがみどりの森球場

 破壊力を補って余りあるつなぎの打撃で、主導権を手繰り寄せた。

 1点リードの五回裏、佐賀商は単打2本と犠打で1死一、三塁の好機を創出。9番原晴之は「自分が出れば1番に回る。簡単に凡退しない気持ちで、思い切りよくいった」。3球目の甘く入った直球を振り抜いてしぶとく左前へ運び、2―0とした。

 原の適時打で勢い付いた打線は、単打と犠飛で畳み掛け突き放した。神埼清明の先発をエース左腕の武次響と予想していた森田剛史監督。意表を突かれた形となったが、下位打線が攻撃の突破口を開いて一気に攻略した。

 「打線が機能するよう8、9番には続けてアウトになるのはやめてくれと言っている。今大会は原がラッキーボーイとなってくれて、いろいろな攻撃を仕掛けられる」。指揮官の言葉通り、原は初戦からの3試合で7打数6安打3打点の活躍。164センチの小柄なラストバッターは、長打力に頼らず、得点力向上を目指してきたチームの象徴的な存在となっている。

 「厳しい戦いが続くと思うが、次も全員野球を貫く。一戦必勝」と原。それぞれが求められた役割を徹底し、試合を重ねるごとにたくましさを増す伝統校。3年ぶりの「聖地」へ少しずつ、視界が開けてきた。(古川公弥)

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