ミカンコミバエの成虫(農林水産省のウェブサイトから)

 佐賀県は19日、果物などに食害を及ぼす害虫「ミカンコミバエ」が県内で初めて確認されたと発表した。唐津市内の仕掛けで1匹が捕獲された。農作物の被害は確認されていないが、関係機関と防除に努める。

 県によると、成虫の体長は約7ミリで、かんきつ類を中心にした果樹類や野菜類の果実に産卵し、幼虫が食害を及ぼす。中国や東南アジアから強風に乗って日本に侵入しているとみられ、今年は5月以降、沖縄県や鹿児島県などで確認された。越冬はできないという。

 繁殖力が強く、定着すると被害が急拡大するため、国と都道府県は1983年以降、専用の調査トラップを設置している。今回は16日に唐津市内のトラップで見つかり、19日に農林水産省門司植物防疫所でミカンコミバエと確認された。

 捕獲地点の半径5キロに20日、ミカンコミバエを誘う成分や殺虫剤を染み込ませた特殊な板1千枚を設置する。県園芸課は「現時点では過度に心配する必要はない。防除を徹底していきたい」と話す。(円田浩二)

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