諸田賢順の功績をしのび、琴や尺八を演奏する愛好者たち=多久市多久町の専称寺

琴、尺八の演奏に耳を傾ける諸田賢順の子孫の諸田稔さん(右)=多久市多久町の専称寺

 多久市ゆかりの僧侶で、近代箏曲(そうきょく)の源流をつくったとされる諸田賢順(1534~1623年)をしのぶ会が13日、同市多久町の専称寺で開かれた。琴、尺八の愛好者が賢順の功績をたたえて合同演奏し、本堂に美しい音色を響かせた。

 賢順の命日に合わせて市文化連盟が開き、今回で31回目。慰霊の後、「楓の会」の琴奏者4人と「尺八研究会」の6人が2曲を奏でた。新型コロナウイルスの感染予防のため昨年に続き一般の参詣を見送り、賢順の子孫の諸田稔さん(75)=北多久町=ら関係者約30人が芸能文化の伝承を誓った。

 賢順は現在の福岡県久留米市にある善導寺の僧侶で、寺に伝わる雅楽などを基に近代箏曲の源流とされる「筑紫流箏曲」を築いた。1571年に多久に移り住んだ後、専称寺を拠点にさまざまな曲を生み出し、箏曲を普及させたといわれる。(谷口大輔)

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