山口祥義知事は、東京都港区の高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した日本初の鉄道の遺構「高輪築堤」の一部を、佐賀県に移設する検討を始めたことを明らかにした。「港区やJR東日本にも県の意向は伝えた。相談しながら進めたい」と述べた。

 高輪築堤は、政府の指導的立場にあった県出身の大隈重信が整備を判断したとされる。JR東日本は一部を保存すると表明し、菅首相も国史跡指定に向け取り組む方針を示している。

 山口知事は「壮大な遺構の全てを保存するのは難しいので、一部は県内に移設できるのではないか。どの部分を抽出するかや、どう活用するかはまだ決まっていないが、検討を進めたい」とした。

 移設先として、庁内では県立美術館と博物館のエリアや大隈重信記念館、早稲田佐賀の校内などがアイデアとして挙がっているという。山口知事は「大隈の没後100回忌に、山手線と京浜東北線の下からそのままの形で出てきたことの感動を県民と共有したい」と話した。(栗林賢)

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