ふるさと納税の返礼品の発送遅れについて会見で陳謝した武雄市の小松政市長(右)と庭木淳企画部長=市役所

 武雄市のふるさと納税の返礼品の発送が遅れている問題で、小松政市長は16日に会見し、遅延が2万8060件に上ることを明らかにした。「寄付者の期待や信頼を踏みにじる、あってはならないこと」と陳謝、時期は明言しないものの「返礼品は全ての寄付者に届ける」と述べ、遅延の要因になっている納入業者を切り替える方針も示した。

 市企画政策課によると、発送が遅れている返礼品は(1)2020年度産さがびより15キロ、1万2285件(2)佐賀県産和牛1・2キロ、1万4041件(3)県産和牛を含む牛肉1・6キロ、1734件。寄付額はそれぞれ1万円で、総額2億8060万円に上る。

 市は4月末に遅延を把握し、佐賀市の返礼品納入業者に発送計画を提出させ、改善を促した。その後、大きな進展はなく、寄付者からの苦情が市や業者に1日に100件近く寄せられることもあったという。そのため市は7月15日、業者の社長を呼び改善を求めたが、「明確な回答はなかった」と説明している。

 市は引き続きこの業者に任せることは困難と判断し、返礼品納入業者を他社に切り替えることを決めた。市内のふるさと納税業務委託会社と協議しながら、米と肉を届けるとしている。小松市長は寄付者に対し「遅延のおわびとともに状況を説明し、一日も早く返礼品を届けたい」と話した。

 遅延した納入業者は19年5月まで市のふるさと納税の業務委託を受けていたが、このときも返礼品発送が遅れた。同年6月から、現在の委託会社の下で、納入業者として業務を請け負っていた。問題があった業者を納入業者にした点について市企画政策課は「納入業者としての疑義は当時、特になかった」と釈明している。(澤登滋)

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