西から見た2棟の物見やぐら

東から見た物見やぐら

 吉野ケ里の北内郭と南内郭には物見やぐらが建っています。平成元(1989)年に現在の南内郭に復元されて以来、30年以上も吉野ケ里のシンボルとして存在しています。南内郭では4棟が復元され、北に1棟、西に1棟、東に2棟が建っています。

 最近、その物見やぐらを見ていて、北内郭のように物見やぐらの位置が太陽の動きに関係しているのではないかと思い始めました。というのは、北内郭の環壕の形が夏至の日の出と冬至の日の入りに関係していることは知られているものの、春分の日と秋分の日との関係がはっきりしません。これらの日も一年の中で大切な節目だったはずです。

 そこで、南内郭でコンパスを使っていろいろ測ってみたところ、西の物見やぐらから見て、東の二つの物見やぐらの間が春分の日と秋分の日の日の出の場所だと分かりました。逆にこの日の夕日は西の物見やぐらに沈みます。これは単なる偶然なのでしょうか。

 物見やぐらの一番の任務は監視塔のはずです。そして実戦になったら、上から敵に矢を放ちます。しかし、暦としても使っていたとすれば面白い発見だと思いますが、果たしてどうでしょうか。

(吉野ケ里ガイド・福田幸夫)

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