佐賀市は16日、新型コロナウイルスワクチンの個別接種をしている市内の医療機関が管理方法を誤り、超低温冷凍庫から取り出されたワクチンを再冷凍したため、品質を保証できないとして、1680回分を廃棄すると発表した。国は、超低温冷凍庫から一度取り出したワクチンは冷蔵庫で保管するように定めている。再冷凍ワクチンを接種された市民はおらず、健康被害は出ていない。

 市によると、市医師会や医薬品配送業者が5、8、15日の3日間、超低温冷凍庫から取り出して特定の1医療機関に配達した米ファイザー製ワクチン280瓶1680回分を廃棄する。クーラーボックスで小分けして運ばれた瓶が凍った状態だったため、医療機関が院内の超低温冷凍庫に入れたと説明している。医療機関は「再冷凍すれば長持ちすると思った。認識が甘く、管理方法への理解が不十分だった」と話しているという。

 国からのワクチン供給量が減少していることに伴い、市は7~14日に在庫調査を実施した。在庫数が多い医療機関に有効期限を問い合わせる中、誤って再冷凍していることが分かった。

 市の新型コロナウイルスワクチン接種対策室は「貴重なワクチンを無駄にしたことは残念で、申し訳ない。医師会と連携し、適正な保管徹底をお願いしていく」と再発防止に努める考えを示した。(大田浩司)

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