誰(だれ)かを好きになるということはとてもステキなことです。そして、誰を好きになるのも自由です。ただ、相手も自分のことを好きになってくれるとは限(かぎ)りません。恋愛(れんあい)は相手のある話で、思い通りにはいかないものです。
 恋愛をステキなものにするのは、告白がうまくいくかいかないかではなく、コミュニケーションがとれるかどうかだと思います。気持ちのやりとりがちゃんとできれば、たとえフラれたとしても、お互(たが)いステキな恋愛経験(けいけん)になりますが、これが一方的な押(お)し付(つ)けになってしまうと自分も相手も傷(きず)つけてしまうでしょう。
 自分以外の人がどう感じ、どう考えるかは自分だけでいくら考えてもわかりません。決めつけたり思(おも)い込(こ)んだりにしかならないので確認(かくにん)が必要です。そしてこれはお互(たが)いにそうです。想(おも)いを伝える方はもちろん、伝えられた側もそれに対して自分の気持ちを伝えなくてはなりません。
 難(むずか)しいとかめんどうくさいと感じるかもしれませんが、これはとても大事なことです。恥(は)ずかしくても、お互いが思っていることをきちんと伝えられない関係ではお付き合いはうまくいきません。どちらかの意見に従(したが)うだけになっては恋愛ではなく支配(しはい)です。相手が迷惑(めいわく)しているのに自分の想いばかりを押(お)しつけるのはストーカー行為(こうい)です。どちらもコミュニケーションがとれていない関係性(せい)といえます。
 話すのが苦手でも構(かま)いません。LINEでも手紙でも何でもいいので、お互いがきちんと言いたいことを言える関係を目指しましょう。
(浄土真宗本願寺派僧侶、日本思春期学会理事 古川潤哉)

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