佐賀豪雨でのボランティア活動について語る鈴木隆太代表=武雄市の北方中

 武雄市の北方中(武藤敏校長)でこのほど、「防災教室」があった。2019年8月の佐賀豪雨で被災者支援に取り組んだ同市のボランティアセンターおもやいの鈴木隆太代表が活動内容や人気ロックバンドとのつながりなど体験談を語り、3年生52人がボランティアの意義を学んだ。

 鈴木代表は、当時は被災した家の掃除や修繕をはじめ、避難所に行かずに自宅の2階で生活を続ける被災者に食事を届けるなど活動が多岐にわたったことを説明した。罹(り)災証明書の発行の手伝いや弁護士への仲介といった幅広いニーズに対応した経緯も挙げ、「一人では無理でもたくさんの目線で見れば活動の領域は大きく広がる」と強調した。

 印象に残ったエピソードも紹介。ボランティアセンターを訪れたヒップホップ系のファッションの若者が「ある人が家屋消毒用の噴霧器を贈りたいと言っている」と申し出て、その後、ロックバンド「MAN WITH A MISSION」のメンバーの一人から15台贈られたという。バンドを知る生徒たちは興味深げに聞いていた。

 3年の堂前弘太さんは「機会があればボランティアに参加し、被災地支援に取り組みたい」と関心を寄せ、山﨑咲弥さんは「困っている高齢者を支援する活動に興味を持った」と語った。同校では8月末に、避難所で設営する段ボール間仕切りの組み立て体験を実施する。(澤登滋)

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