災害救助犬やセラピー犬の育成・派遣施設などができる日本レスキュー協会の佐賀拠点プロジェクト施設の完成予想図

 NPO法人日本レスキュー協会(本部・兵庫県伊丹市)が杵島郡大町町に新設する災害救助犬やセラピー犬の育成・派遣施設が15日、起工した。九州の災害対応拠点にもなる施設で、大町町も施設の一部を買い取り、災害時にNPOの活動拠点として提供する。来年1月の事業開始を目指す。

 2019年の佐賀豪雨の際、同協会が大町町で支援活動をしたことが縁で、約3万平方メートルの町有地を賃借して建設する。県支部(佐賀市)の「佐賀拠点プロジェクト」として施設を運営する。

 施設は木造2階建て634平方メートル。1階に事務室やホール、災害時の避難所にもなるセミナールーム、10頭分の犬舎のほか、町が買い取るフリースペースなどを設ける。2階は7室の仮眠室とフリースペースを造る。周囲に訓練用と一般用のドッグランも整備する。

 建設地は林野を切り開いた場所で周囲には林や土砂が残る。施設完成後、自然を生かしてがれきを積み上げたり、足場を組んで高所訓練ができる場を造る。

 災害救助犬を育成・派遣するほか、訓練者も養成する。関係団体と連携してセラピー犬の育成や動物の愛護活動にも取り組む。開設時は本部(兵庫県伊丹市)の訓練士など4人程度の態勢で始動し、地元採用も考える。

 施設の総工費は約1億9千万円。世界的な木材高騰ウッドショックで4500万円ほど経費が増えたため、寄付や募金を呼び掛けている。

 地鎮祭では県支部責任者の岡武・協会事務局長が「協会の活動の幅を広げるだけでなく、大町町の災害復興のシンボルとして、そして九州、全国から期待される拠点にしたい」とあいさつ。水川一哉町長は「九州の災害支援拠点が大町にできる。近隣を含めさまざまなNPOの支援の際の拠点としても活用してほしい」と期待した。(小野靖久)

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