高校2年生でジャズに傾倒するきっかけとなったチック・コリアのレコード「リターン・トゥ・フォーエヴァー」を手にする西村徳久さん=佐賀市のシネマテーク

2020年2月1日に佐賀市の浪漫座で87歳の誕生日ライブを開いた渡辺貞夫さん(左)と西村徳久さん(同市のシネマテークで、提供写真)

 佐賀市大財のジャズ喫茶シネマテーク(西村徳久店長)が21日、オープンから15年目を迎える。17、21、23日には記念ライブを開き、次の10年に向かう。

 年代物の真空管アンプとスピーカーから響くレコードの音からは、当時の技術者たちの音楽にかける情熱が伝わる。発売当時のオリジナル盤を含め約4千枚にのぼるレコードコレクションのうち、約千枚は2019年の佐賀豪雨で被害を受けた。県内外から約30人の常連客らが集まり、レコードの洗浄やジャケットの手入れを手伝ってくれたという。

 生演奏の魅力にもこだわり、多い年には年間80本のライブを催す。「セッションを通じて色んな人と交流できる場所を提供したい」と、ギタリストの城島弘幸さんやベーシストの福田将之さんを招いた即興演奏会「月一セッション」を毎月開く。西村さんの尽力で、龝吉(あきよし)敏子さんや渡辺貞夫さんなどジャズ界の大物らによる県内ライブも実現した。

 西村さんは「ジャズは譜面通りではなく、年齢も国籍も関係ない自由な音楽。若い人もぜひ気軽に楽しんで」と話し、「15年は通過点。25年までは店をやりたい」と笑顔を見せる。

 17日は村田千紘さんのカルテット、21日はグレース・マーヤさんのトリオ、23日は金澤英明さんと園田智子さんが15周年を記念したライブを開く(21日は満席)。17日は午後7時半開演でチケットは4千円、23日は同3時開演で3千円、いずれも30席限定で要1ドリンクオーダー。

 問い合わせはシネマテーク、電話0952(28)6708。(花木芙美)

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