政治への女性参画の必要性などを語ったアジア女性交流・研究フォーラムの堀内光子理事長=佐賀市のアバンセ

設立25周年を迎え記念講演会を開いた特定非営利活動法人「女性参画研究会・さが」=佐賀市のアバンセ

設立25周年を迎え記念講演会を開いた特定非営利活動法人「女性参画研究会・さが」の山﨑和子理事長=佐賀市のアバンセ

 女性の政治参画に向けた啓発やセミナー開催に取り組む特定NPO法人「女性参画研究会・さが」(山﨑和子理事長)の設立25周年記念講演会が11日、佐賀市であった。公益財団法人「アジア女性交流・研究フォーラム」の堀内光子理事長が、一定の比率で女性議員を登用するクオータ制度の必要性などを語った。

 堀内氏は1995年に中国・北京で開かれた世界女性会議について、「女性の地位向上だけでなく、ジェンダー問題として捉えたことが大きな転換点だった」と解説した。

 世界経済フォーラムが発表している2021年の男女格差報告(ジェンダー・ギャップ指数)で、日本は総合で156カ国中120位と下位に低迷。特に政治分野では147位と、調査が始まった06年から順位を下げ、取り組みの遅れが目立つ。

 堀内氏はそのような状況を説明しつつ、「間接民主制では、自分たちの代表として政治をやってくれる人を選ぶ。女性が人口の半分強を占める中、その代表がいないのは制度が機能していないということ」と述べた。その上で「日本でもクオータ制の導入が急務」とし、生活、仕事、政治のワークライフバランスの重要性も説いた。

 女性参画研究会・さがは1996年7月に発足。当時は県内49市町村のうち33市町村で女性議員がおらず、全体に占める割合は3・1%だった。山﨑理事長は「『女性議員のいない市町村をなくそう』を合言葉に講演会や学習会を重ね、20年は女性議員の比率が9・8%と過去最大になった。政治の場に女性を増やす活動を地道に続けたい」と話した。(大橋諒)

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