松本茂幸市長(右)らに冊子を贈る編集委員会の人たち=神埼市役所

 神埼市神埼町尾崎の岩田地区の住民が、地域の歴史をまとめた冊子「岩田の歴史」を制作した。集落の成り立ちや産業の移り変わり、地域の行事や文化財などを紹介している。

 冊子はB5判74ページ。戦後の食糧難が落ち着いた時期から養蚕が盛んになったことや、地域でミカン栽培が始まったきっかけなどを分かりやすく説明している。昭和40年代前半まで見られた共同風呂など、かつての住民の暮らしも盛り込んでいる。

 区長ら13人で編集委員会をつくり、高齢者に聞き取ったり郷土研究の資料を読み込んだりするなど約1年かけて調べた。地区公民館長の田代高規さん(69)は「若い人や地区を離れている出身者に読んでもらい、郷土愛を持って地元のことを話せるようになってほしい」と期待を込める。

 関係者がこのほど神埼市役所を訪問し、松本茂幸市長は「きっかけがないと地域の歴史は残りにくい。素晴らしいものを作ってくれた」と感謝した。

 同地区の各世帯に無料で配布し、市内の小中学校や図書館などにも置く。冊子の問い合わせは田代さん、電話090(1081)1349。(森田夏穂)

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