佐賀県が開いた体験講座と説明会で、プログラミングの基礎知識を学んだ参加者ら=6月27日、佐賀市の佐賀電算センター

 デジタル技術による業務改革「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に取り組む企業が増える中、社会人向けのプログラミング講座が佐賀県内でも盛況だ。県が主催する講座には昨年、定員の7倍以上の応募が殺到した。DX推進で企業側にIT人材のニーズが高まっていることや、コロナ禍で在宅時間が増えたことで技術、資格取得のための「学び直し」の機運が高まっていることなどが背景にあるとみられる。

 IT人材の育成を目的に県が昨年から始めた「ゼロから学ぶプログラミング塾」では昨年、100人の募集枠に700人以上の応募があった。約8割が社会人で、受講動機に「勤務する会社での事務作業の効率化」「別の分野からIT事業に転職したい」「在宅勤務できるように」などの声が聞かれたという。

 「在職者が5割を占め、医療系や製造系など幅広い分野からの応募があった」と担当者。今年は受講者枠を200人に増やしたが前年を上回るペースで応募があっているという。「学びの意識の高まりを感じている」と話す。

 県内のIT企業の担当者は「DXを背景に人材需要が高まりつつある一方で、エンジニアなどの作り手と各企業のデジタル人材の不足が顕著」と指摘。受講熱の背景を分析する。

 本年度の受講希望者に向けた事前の体験講座・説明会が開かれ、6月27日の佐賀市の会場には幅広い年代の男女約50人が訪れた。基礎知識を学んだ市内の女子大学生(19)は「もともとプログラミングに興味があった。学びながら、視野を広げる機会にもなれば」と話し、飲食店経営の男性(33)は「コロナの影響で店を閉める場合に備えようと参加した。転職に生かせる技術を身に付けたい」と語った。(円田浩二、志波知佳)

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