「当時の自分を含め、同じような被害に遭っている人は救われない」。福岡高裁の判決後の会見で、佐藤和威さん(22)は深く息を吸い込んで自らの思いを語った。学校側の責任を認めなかった判決への不満をぶつけた。

 判決は、エアガンなどで暴行を加えた同級生の行為を「継続的ないじめ」と認定して損害賠償の支払いを命じた。ただ、担任教諭や鳥栖市側の安全配慮義務違反については「佐藤さんの言動に、明らかな異変があったとは認められない」などとして否定した。

 弁護団は最高裁への上告を検討するとした。佐藤さんは「佐藤和威を取り戻すため、こういう被害を少しでも減らすためにも、機会があれば自分なりに声を上げていきたい」と言葉を絞り出した。(小部亮介)

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