吉島環さんが演奏するピアノの音色に聞き入る児童たち=有田町の有田小

10ミニッツコンサートでピアノなどの音色を楽しむ児童たち=有田町の有田小

吉島環さんが演奏するピアノの音色に聞き入る児童たち=有田町の有田小

 95年前、ドイツから有田町の有田小にやってきたピアノを使った演奏会が9日、同校で始まった。修理が必要で長い時間弾けないため、十数分の「10ミニッツコンサート」として開催。現在は製造されていないピアノの音色を児童や保護者が聞き入り、同校の歴史に思いをはせた。

 貴重なピアノの存在を知ってもらい、児童の教育に役立てようと、創立150周年の記念事業として、実行委員会が企画。秋以降に修理に入るまで月1回程度、有田工高生らが演奏を担う。

 初回は、ピアノ教室を主宰する卒業生の吉島環さん(47)が演奏。同じく卒業生でトロンボーンなどを担当した青木正安さん(53)と、名曲「上を向いて歩こう」など3曲を披露した。吉島さんは「思ったより状態がいい。当時の音色を残しているのでは」と話した。

 13日から毎週火曜の昼休みに児童らが触れる機会も設ける。ピアノを学ぶ6年の柴田瑛太朗君は「きれいな音で他の楽器とも相性が良かった。ショパンのポロネーズト短調を弾いてみたい」と心待ちにしていた。

 ピアノはドイツのシードマイヤー製。当時の保護者や住民らの熱意で輸入され、1926(大正15)年6月、同校に到着したという。(古賀真理子)

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