佐賀工高出身で早稲田大学ラグビー部の監督に就任した大田尾竜彦新監督=佐賀市の佐賀工業高

 大学ラグビーの強豪・早稲田大の監督に、佐賀工高OBの大田尾竜彦氏(39)=佐賀市出身=が就任した。自らも主将を務めた母校で、指導者として日本一を目指す大田尾監督に意気込みを聞いた。(古川公弥)

 創部100年超の歴史を持つ名門を率いる心境は。

 大田尾監督 伝統があるのは、いやというほど分かっているし、重圧もある。他の大学にはないような独特の環境で、身が引き締まる思いだ。私自身はチャンスと受け止め学生たちをいい方向に導きたい。

 早稲田ラグビーの特長をどう捉えているか。

 大田尾監督 主体的な学生が多く、コミュニケーション能力が非常に高い。早稲田に憧れて来た学生が多く、強豪校のエリートのみならず、「花園」に出られない学校からも入部する。学生のレベルの「幅」が融合され、一つになった時に強みを発揮できる。

 指導で心掛けていることは。

 大田尾監督 練習では常に日本一を意識し、そのプレーが決勝にふさわしいのかを選手に問い掛けている。パスの精度などが練習で通用しても、全国大学選手権決勝の舞台で通用するとは限らない。私が学生の頃より戦術は高度化し、さらに正確なプレーが求められる。練習では映像やスタッツ(数値)を示しながら説明している。予期せぬことが起こった時に対応できるよう、選手に考えさせている。

 母校・佐賀工高は39年連続で「花園」に出場中。今春、早稲田佐賀高にもラグビー部ができた。

 大田尾監督 早稲田佐賀高の創部は、佐賀県のラグビー界にとってすごくいいこと。切磋琢磨していかなければ(競技力向上という点で)先は開けていかない。佐賀のラグビー界が盛り上がれば九州、日本のラグビー界が盛り上がる。

 佐賀のファンにメッセージを。

 大田尾監督 コロナ禍でスポーツを取り巻く環境は厳しいが、私たちがトップを目指して頑張ることで、明るい話題を届けたい。

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