路線を守るために駅舎などの活用策を紹介した島根県奥出雲町の職員=唐津市の大手口​センタービル

 JR唐津線と筑肥線の活用を考えようと佐賀県と沿線5市は5日、「鉄道を使った地域づくりセミナー」を唐津市の大手口センタービルで開いた。島根県奥出雲町の職員が、利用増に向けて試行錯誤している取り組みを紹介した。

 まちづくり団体や自治体の担当者など66人が参加した。島根県と広島県の沿線4市町などでつくる「木次線利活用推進協議会」事務局で、奥出雲町職員の佐藤俊一さんらが登壇した。島根県内では広島県をまたぐ三江線が3年前に廃止し、同年に利用が減少する木次線の協議会を設置した。

 佐藤さんらは、日常での利用拡大と観光での利用増の取り組みを示した。学校の生徒や引率する教員らを対象にした遠足や部活動での運賃の助成、利用特典を付けた「通勤チャレンジデー」を設定している。

 観光客利用に向けては、オリジナルランチや地酒の飲み比べの企画、貸し切り車両を装飾した「おくいずも女子旅列車」のほか、木次駅の駅舎に「き〓(すき)」の看板を設置。駅舎は結婚式の前撮りスポットやSNSでも話題になったと説明した。

 セミナーは県内で利用が低迷している唐津線と筑肥線の活用を考えるきっかけにしようと初めて開催。県の担当者は「地域の皆さんにも、地域の足やまちづくりの財産として見直し、活用してほしい」と話した。(横田千晶)

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