オンライン形式で開かれた県原子力安全専門部会=佐賀市のホテルマリターレ創世

 九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の使用済み核燃料の保管量を増やす乾式貯蔵施設を巡り、佐賀県は9日、専門家でつくる県原子力安全専門部会(部会長・出光一哉九大大学院工学研究院教授)を開いた。九電は、敷地内に火山灰が堆積した場合の冷却機能について「影響を与えない」との見解を示した。

 乾式貯蔵施設は、使用済み核燃料を特殊な金属容器(キャスク)に入れ、空気の流れで冷やす仕組みで、吸気口から空気を取り込み排気口から排出する。委員からは「給排気口が火山灰で閉そくしないことは確認できているか」との質問が出た。

 大分県の九重山が噴火した場合、玄海原発の敷地内にたまる火山灰の厚さは約10センチと想定されている。九電は、空気を取り込む吸気口や排気口が地上から数メートルに位置していることなどから、施設への影響がないと説明した。

 乾式貯蔵施設を巡っては、敷地内に設置する九電の計画に対し、原子力規制委員会が4月下旬に許可している。2027年度から運用を開始する予定。(岩本大志)

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