ナシの収量増加に向けた取り組みを報告する果樹試験場の技師(奥右)=佐賀県庁

 佐賀県内の10試験研究機関と山口祥義知事が研究成果の情報を共有する「SAGAラボ10+G」が9日、佐賀市の県庁で開かれた。果樹試験場(小城市)はナシの収量増に向け、台木に着目した取り組みを発表した。

 ナシは根を張る台木の上に、栽培品種の穂木をつなげて育成する。県内の台木は既存品種の「山梨」が大半を占め、近年は温暖化や大雨の影響で収量が減少しているという。

 果樹試験場の原口悛輔技師は発表で、根の量が多く、乾燥や多湿に強い品種「豆梨」に台木を変えることで収量アップが見込めると説明した。収穫3年目で10アール当たりの収量が1・5倍の3トンになると強調し、苗木業者と連携して苗木の安定生産技術を開発していることも報告した。

 農業試験研究センター(佐賀市)はアスパラガスに関し、猛暑による収量低下を改善する技術を報告した。ハウス内に散水・送風する仕組みで、装置の商品化を目指して6月から西松浦郡有田町で実証試験をしていると説明した。(円田浩二)

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