カブトムシの幼虫を見つけて育ててきた野口浩平さん=佐賀市諸富町のレグナテック

ショールームで話題になっている展示されたカブトムシ=佐賀市諸富町のレグナテック

ショールームで話題になっている展示されたカブトムシ=佐賀市諸富町のレグナテック

 佐賀市諸富町山領の家具メーカー「レグナテック」は、カブトムシを希望者に無償提供している。昨年秋に工場の片隅で幼虫が約800匹見つかり、社員が愛情を注いで育ててきた。社長の樺島雄大さん(55)は「虫かごを持ってもらいに来て」と呼び掛けている。

 同社は家具製造の過程で出るおがくずを工場の一角に集めていた。昨年11月ごろ、社員の野口浩平さん(55)が片付けようとすると、800匹ものカブトムシの幼虫が見つかった。子どもの頃からカブトムシが好きな樺島さんと野口さんは意気投合し、育てることを決めた。

 社内の有志4~5人で「カブトムシくらぶ」を結成。「家具づくり以上に一生懸命になっているんじゃないか」と樺島さんが笑うほど、毎日交代で世話をしてきた。冬は寒くないようにおがくずごと飼育プランターに入れ、工場内の暖かい場所に“引っ越し”。湿気を保つための専用の霧吹きも用いて“住み心地の良さ”を確保した。

 春になって外に戻し、カラスなどから狙われないようにネット付きの柵を設けた。6月下旬から毎朝20~30匹、成虫のカブトムシが現れていて、野口さんは「かわいいですよ、立派に育っている」と目を細める。

 地域の人たちや保育園などに譲る予定だが、今後も成虫が増える見込みで、引き取りを希望する人に国道208号沿いの同社で直接渡す。併設するショールームではカブトムシを展示しており、「飼育日記」も閲覧できる。営業時間は午前10時~午後6時、水曜定休。(志波知佳)

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