クロタネソウ

 ニゲラという学名の方が広く知られるクロタネソウ。南ヨーロッパ原産で4~6月に直径3~5センチの青や白、ピンク色の花を咲かせます。花びらに見える部分は蕚(がく)で、本来の花びらは退化して目立ちません。花の後には風船のように丸く膨らんだ果実ができ、その中に黒いタネが入っていることから名前が付けられています。

 クロタネソウにはたくさんの種類があり、日本で栽培されているほとんどが園芸用です。しかし、ニオイクロタネソウという種類はクミンに似た香りがすることからブラッククミンとも呼ばれ、スパイスとして利用されています。

 また、昔から利尿効果がある民間薬としても使用され、古代エジプトのツタンカーメンの墓に納められていたり、聖書に登場するなど歴史の古い植物です。(中冨記念くすり博物館)

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