副知事退任式を終え、多くの県職員に見送られる小林万里子氏=県庁県民ホール

 佐賀県の小林万里子副知事(52)の退任式が9日、県庁で開かれた。10日付で文部科学省に復帰し、国際課長に着任する。「県庁の仕事は初めてで最初はプレッシャーだったが、人生の宝物になる経験ができた。これからも佐賀県の役に立てたらうれしい」と職員に感謝を述べ、県政への協力を約束した。

 山口祥義知事は感謝状を手渡し「どうしても女性初の副知事として周囲が意識した。本人は意図していなかったと思うが、女性が自然な形で頑張れる環境ができ、県庁だけでなく、地域社会を含め、県のかけがえのない財産になった。心から小林さんで良かったと思う」と謝辞を述べた。

 小林氏は文科省出身で、2019年6月から約2年間副知事を務めた。「国ではまず落とし所を考え、逆算して仕事を進めるやり方を20年以上してきたが、山口県政では現場を見ながらその時々で判断していく真っ正直な行政を経験できた」と振り返った。

 就任式では佐賀弁への不安を口にした小林知事だが「2年間でヒアリング力は格段に向上した。語学力は使わないと落ちる。耳慣れた佐賀弁を忘れるのは残念なので、電話では佐賀弁をちりばめてもらえたら」と笑いを誘った。

 県民ホールで多くの職員に拍手で見送られながら県庁を後にした。(栗林賢)

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