車いすの部女子シングルス1回戦でプレーする大谷桃子=ウィンブルドン(共同)

 【ウィンブルドン共同】テニスのウィンブルドン選手権車いすの部は8日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、女子シングルス1回戦で初出場の大谷桃子(西九州大-かんぽ生命)が四大大会全制覇を目指した第2シードの上地結衣(三井住友銀行)を6―3、6―4で破り、4強入りを決めた。

 東京パラリンピック代表の2人は、四大大会では上地が優勝した昨年の全仏オープン決勝以来の対戦だった。

 昨年のウィンブルドン選手権は新型コロナウイルス禍で中止されたため、車いすの部も2年ぶりの開催となった。

正確なリターンで攻略

 ○・・・大谷が初出場の「聖地」で上地との日本人対決を制し、初勝利を挙げた。「初めて」という芝のコートを苦にせず、第一人者の上地を正確なリターンで攻略。「自信を持ってプレーできると思う」との言葉どおり、堂々と勝ち上がった。

?甘くなった相手のサーブを着実にポイントにつなげた。前に出る早いタイミングでのリターンや深い返球で崩し、ラリーで主導権を握った。マッチポイントでも巧みなバックハンドのリターンを浅いところに沈めた。

?車いす生活となる前は、テニスで全国高校総体出場の実績を持つ。当時、憧れたウィンブルドンへの出場は「すごく特別な気持ち」。たかぶる心を抑え、最後まで落ち着いた配球が光った。

?昨年は四大大会デビュー戦となった全米オープンや、決勝で対戦した全仏オープンで上地に屈した。7度目の挑戦で初勝利を挙げ、思い入れ深い1勝を手に入れた。(共同)

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