トーチを手に手話の「アイラブユー」ポーズを決める鶴崎與市郎さん。会場には聖火リレー当日の写真が並ぶ=佐賀市の佐賀県聴覚障害者サポートセンター

 東京五輪の聖火リレーで走者を務めた鶴崎與市郎さん(73)=佐賀市=の写真展が、同市白山の佐賀県聴覚障害者サポートセンター(佐賀商工ビル4階)で開かれている。故郷の大町町を笑顔で駆け抜けた鶴崎さんを活写した約30枚を並べ、五輪・パラリンピックの盛り上げにつなげる。

 佐賀県内の聖火リレーで鶴崎さんは手話通訳士の介助者、香田佳子さんと走った。展示する写真は同センターの写真講座で講師を務める北村和秀さん(佐賀市)ら3人が撮影した。手を振りながら走る姿のほか、手話の「アイラブユー」ポーズを決めたり、聖火を前走者から受ける「トーチキス」の瞬間を捉えたりした写真が並ぶ。鶴崎さんが使ったトーチも紹介する。

 県立ろう学校高等部2年生だった1964年の東京五輪の聖火リレーで伴走者を務めた鶴崎さんは、58歳の時に胃を全摘する大病を経験。コロナ禍で聖火リレーが1年延期となるなど、57年ぶりの晴れ舞台への道のりは平坦ではなかったが、体調を整えて本番へ。県内外のろう者から祝福され、「励みになる」という声ももらったという。

 「いい写真をたくさん撮ってもらって驚いた。ふるさとの景色は変わったけど、みんなに応援してもらえてよかった」と感謝する。写真展は25日までで、午前9時半~午後5時(月曜と祝日は休み)。問い合わせは同センター、電話0952(40)7700、ファクス0952(40)7705。(古川公弥)

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