美術館を中心とするまちづくりについて説明を受ける委員=武雄市役所

グループに分かれキーワードを出しながら話し合う会議メンバー=武雄市役所

 武雄市が推進する「文化のまちづくり」について検討する「デザイン会議」の第2回会合が6日、市役所であった。会議の顧問で金沢21世紀美術館(金沢市)の元副館長の黒澤伸氏が、経験を交えながら美術館を中心とするまちづくりを紹介した。

 多くの地方美術館の来館者数が伸び悩む中、金沢21世紀美術館は2015年から5年連続で200万人を越えている。黒澤氏は、04年の開館の経緯を示しながら、「北陸新幹線開通という追い風はあったが、新しい文化の創造と新たな街のにぎわいの創出という二つのコンセプトの下、美術館を建設した」と説明した。

 金沢市は古い町並みや金箔(きんぱく)、加賀友禅など文化的価値の高いものが多いことで知られるが、「伝統を守ろうとすると保守的になりがち」と指摘。成功のポイントとして「市民に対し、誰でも出入りできるように扉を閉じないこと、人と人がつながるように囲い込みをしないことが大切」と助言した。

 講話の後、各委員が三つのグループに分かれ、武雄にふさわしい「文化のまちづくり」について意見を交わした。11月まで月1回程度の協議を重ね、市への提案をまとめる。(澤登滋)

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