8日の「相田みつを全貌展」開幕に向け、作品搬入を確認する相田一人さん(左)=佐賀市の佐賀県立美術館(撮影・鶴澤弘樹)

 「にんげんだもの」で知られる、書家で詩人の相田みつを(1924~1991年)の生涯をたどる「没後30年 相田みつを全貌展~みつをが遺したもの」(佐賀新聞社、RKB毎日放送主催)が8日、佐賀市の佐賀県立美術館で開幕する。青年期から壮年期、晩年にわたって書き続けた代表作130点を集めた過去最大規模の回顧展で、「自分の言葉、自分の書」を追い求めた情熱が浮かび上がる。8月22日まで。

 60歳の時に発表し、100万部を超えるベストセラーとなった代表作「にんげんだもの」をはじめ、伸びやかに記した大作「逢」、野田佳彦元首相が演説で用いて脚光を浴びた「どじょう」など、広く知られた作品が並ぶ。

 みつをの長男で、相田みつを美術館(東京)の相田一人館長(65)が佐賀入りし、7日も会場準備を進めた。みつをが愛用した筆も展示のために持ち込んでおり、「筆に一目ぼれした父が後払いで持ち帰ったこともあった。今なら100万円以上、当時でも30万円もしたが、“いい作品が書ける”と。家にはたった5円しかなかったんですけれどね」と振り返っていた。

 8日から11日は相田館長によるギャラリートークも行う。(福本真理)

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