「アトリエ」で母の絵を説明する樋口久夫さん

 新しい家を佐賀市内に4年前に建てた樋口久夫さん(78)は、2階に「アトリエ」を設け、17年前に89歳で亡くなった母・たをさんの油絵を飾っている。8畳ほどのスペースに風景や人物、鵜殿石仏などの油絵が20点ほど工夫を凝らして並べられ、優しい色使いで心を癒やしてくれる空間となっている。

 たをさんは60歳から「西日本文化サークル」に通い、趣味で水彩画と油絵を始め、77歳の時には喜寿を記念して佐賀市のメートプラザ佐賀で個展も開いた。

 近ごろ筒に丸められた人物の日本画が出てきて、たをさんが17歳の頃描いた絵と分かった。久夫さんはきれいに装丁し床の間に飾り、この絵を見て母親が若い頃絵を描いていたことを初めて知ったとか。

 訪れた友達や親戚で絵が好きな人がいれば「2階へどうぞ」と誘い、「見てくれてありがとう」という気持ちだと久夫さんは語る。

 (地域リポーター・上原和恵=佐賀市)

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