鳥栖-鹿島 後半26分、鳥栖FW豊田(中央)がゴールを決め、1-1と同点に追いつく=鳥栖市のベストアメニティスタジアム(2013年3月2日)

 昨季を上回る20得点をマークし、佐賀新聞社が行ったサポーター投票で3年連続の年間MVPに輝いた豊田陽平選手(28)。前線からの献身的な守備で相手にプレッシャーを与え、ここぞという場面でゴールを奪い続けた不動のエースに、リーグ戦を終えた今の気持ちを聞いた。(小部亮介)

 ■今年一年はどんなシーズンだったのか。
 例年と比べると、序盤から得点を取れていたので、後半戦に取れなくなるのではないかと心配した。(終盤に)取れない時期もあったけれど、シーズンを通して得点に絡むことができたと思う。来シーズンはもっとコンスタントに点を取ることを意識してプレーする。ただ、簡単なことではないし、毎日勉強が続くのかなという気持ちだ。

 ■自身のベストゴールを挙げてほしい。
 第4節・アウェー磐田戦の1点目。(水沼)宏太と同じイメージを共有できた。シュートの難しさはなく、触るだけだったが、一緒に練習や試合を重ねてきたからこそ生まれた得点。印象に残っている。

 ■昨季を上回る20ゴールを奪い、ハットトリックも2度決めた。
 ハットトリックにこだわりはない。点を固め取りするよりも、毎試合1点ずつ取って得点王になることを求めている。そういう選手になれば、相手にとって脅威になると思う。理想は89分間存在を消していても、残り1分で点を取るFW。その方が相手DFにとって怖い存在だし、それを理想としてやっている。

 ■ホーム最終戦・浦和戦の後、「20点はすべてチームメートに助けられたゴール」と語った。
 今シーズン、自分の力で奪った得点は少ないというより、ほとんどなかったと思う。その点からしても、チームメートに最後の部分で信頼してもらい、決めるだけのボールをもらったというのが正直な思いだ。

 ■鳥栖から初めて日本代表に選ばれた。
 代表に選ばれたことで、いろいろな経験ができたし、すごく刺激になった。もっと頑張らないといけないというモチベーションと気持ちをかき立てられた。鳥栖から初めて選ばれたことは光栄。(代表には)チームメートのおかげで行かせてもらったので、今まで以上に責任を持って行動していかないといけない。

 ■来年はW杯イヤー。サポーターは豊田選手が日の丸のユニホームを着ることを待ち望んでいる。
 W杯というものは絶対近くにあると思う。そこに対して(メンバー入りを)目指すのではなく、絶対に入るための努力をしたい。チームは天皇杯が残っていて、オフは短くなってしまうけれども、サッカーを続けられることはW杯にもつながると思う。元旦(決勝)までサッカーができるように常にいい準備をしたい。

 ■得点ばかりでなく献身的な守備も光り、サポーターの票を集めた。
 プレスに関しては、昨年のほうが全体的に行くことができていたと思う。今年のことを反省し、来シーズンにつなげていかないといけない。ただ、評価してもらえるのはうれしいし、もっとやらなければという気持ちにさせてくれる。

 ■天皇杯が残っているが、オフの去就にも関心が集まっている。
 いまはサガン鳥栖で元旦まで行くことしか考えていない。いま中途半端に考えることはナンセンス。まずはそれ(天皇杯)を終えてから、来季のことを真剣に考えたい。

 ■一年間支え続けてくれたサポーターの皆さんにメッセージを。
 ホームではいい雰囲気をつくってもらっている。また、アウェーにも多くの人に来ていただき、昨シーズンよりアウェーでいい戦いができた。みなさんのおかげでやっていけているので、感謝している。

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